大学入学後、ひとり暮らしを始めていたA君。最初は不慣れだった炊事にもだんだん慣れてきたある日、友人がA君のアパートを訪れます。サークルの話にひとしきり花が咲いた頃、お腹がすいてきたA君は、昨日作った肉じゃがを友人と食べることにしました。A君の作った肉じゃがを食べた友人が言います。
「これ、めちゃくちゃうまいな。」
ひとり暮らしを始めていたA君。最初は市販のものを食べるばかりでしたが、不必要にお金がかかることもあり、あるときから自分で料理を作るようになりました。もともとものづくりが好きなA君です。食材や作り方に凝るようになるまでには、そう時間はかかりませんでした。
最初は、国産のお肉を買う程度のこだわりでしたが、そのうち、有機野菜に凝るようになりました。そして、次第に調味料や味噌にこだわるようになります。自分で削った鰹節。銀色に光り輝く新鮮な煮干に、羅臼の昆布で出汁をとります。そこに下仁田のねぎと大山どうふを加え、3年熟成させた味噌をすばやくときます。ずいぶんお金がかかるように見えますが、それでも外食よりは安くつきます。
どうせ同じお金をかけるなら、より健康的でおいしいものが食べたい・・・少年の頃プラモデルに熱中したA君。今ではすっかり料理にはまるようになっていました(続く)。