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お背中トントン事件(?)

去年の冬のこと。その日、僕は風邪気味でした。
家族で食事をしていたとき、当時2歳息子がおもむろに席を立とうとしました。まだお茶碗の中にはご飯が残っているというのに。

すかさず僕は息子の行動をたしなめました。
「こら!まだ食べ終わってないでしょ!ごちそうさましていないのに席を立っちゃいけません!」

とたんに息子の表情は崩れ、声を上げて泣き始めました。
それでも息子は、席を立つことをやめようとはしません。僕もなんとか言って聞かせようとするのですが、どうしても席を立ちたがる。

しかたなく
「じゃあ好きにしなさい」
と少し怒り気味にいうと、息子は僕の後ろに回って
「パパ、コンコンってなったから、お背中トントンなの」

べそをかきながら彼がしたことは、小さな手で僕の背中をなでることでした。

どうやら僕が小さく咳をしたのを聞き逃さずにいたようで、背中をなでてあげたいと思ったようなのです。

ごめんね。いっぱしに子どものしつけをしているつもりで、君の事をぜんぜんわかろうとしてなかったね……

新米パパは大いに反省したのでした。


どんな言動や考え方にも、その人なりの思いが隠れています。
その思いをちゃんと汲み取った上での「しつけ」であり「子育て」だと気づかせてもらえた出来事でした。

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