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略歴・インタビュー

【略歴】

黒谷 武志
(くろたに たけし)
1972年生まれ
米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー

【インタビュー】

・はじめに出身地を教えてください。
「はい。広島県の山間部にある東城町という所が僕の出身地です。
過疎でどんどん人がいなくなる代わりに、サルは出る、イノシシは出る、クマは出る、挙句の果てにはヒバゴンまで出てくるという、とんでもない田舎町で育ちました(笑)」

・小学生の頃の思い出を教えてください。
「とにかく貧しい家庭で育ちましたからね。四畳半と六畳の二間に11人も生活していた時期もありました。もちろんそれぞれの荷物もありますから本当に狭い!体育座りでひざの上にノートを載せて宿題をしていたのを覚えています。
あ、女の子物のお下がり服を着て学校に行くのは恥ずかしかったなあ。だから中学に入学して制服になったときは嬉しかったな」

・中学生の頃はどうでしたか?
「そんな環境だったので特に目立つ子ではなかったと思いますよ。部活も美術部だったし。
これは運動部だと道具だ、遠征だとお金がかかっちゃうから、ということもあったんですけどね。遠征や合宿があると、新聞配達 ―家にお金を入れなきゃって思って、中学から始めたんです― それに支障をきたしちゃいますし。
でも部長までやらせてもらえたので、結構はちゃめちゃなこともさせてもらいましたよ(笑)」

・じゃ、わりと楽しかった?
「ええ、基本的には。
でも学年が進むごとに高校に行けるのかっていう悩みが出てきました。学力よりも経済的な理由で。僕の下にもたくさん兄弟がいるわけだし。
卒業後、大工の見習いになるか、近くの工場で働くことも真剣に考えました。
けど、結局地元の県立校に進学することにしました。
まあ、学費くらいは働いて稼げばいいし、家計の助けは出来る範囲ですればいいやと開き直りましたので」

・高校時代はどうでしたか?
「ええっと、朝は新聞配達、昼は学校、夕方からはアルバイトの高校時代でした。長期の休みもびっしりアルバイトを入れていましたから、意外に稼いでいたかも。
まあ、バイト代は生活費として家に入れていましたけど。でも、こっそりへそくりもしていましたよ。この貯金が大学に入学する元手になりましたね。
本当はここでも進学は無理だろうと思っていたんですよ。卒業したら就職だろうなって。
でも、なぜか大学に行きたくなっちゃいまして。それが高3の夏でした。暑くて頭がおかしくなったんじゃないかと自分でも思いました(笑)
で、いろいろ調べたり考えたりしてみると、奨学金をもらってアルバイトをすれば親から援助してもらわなくても何とかなるんじゃないかと。
もしお金に行き詰ったら何年か休学して、その間に働いてお金をためてからまた復学すればいいや、って思って。
それで高3の秋から受験勉強を始めました」

・随分遅いスタートですね。どんな勉強法だったんですか?
「僕の出身校は、専門学校に進学する人がほとんどで大学へは毎年数名程度しか行かないんですよ。そんな高校なので受験指導なんてほとんどありませんでした。
地元に予備校はありませんし、塾には通えるはずがないし、友人は専門学校志望ばかり。だからどんな勉強をしたらいいのか、参考書や問題集は何がいいのか、なんていう情報は全くと言っていいほどなかったんですよ。
なので、学校の教科書と、大学に進学したひとつ上の先輩からもらった参考書 ―この参考書は今でも大切にしているんですけど― それだけをひたすら何度も解いていました。
それで何とか立正大に合格しました」

・どうしてその大学を選んだんですか?
「結局この一校しか受験してないんですよね。だから、合格率は100%です(笑)
『力試しに受けてみたら』って言う先生のアドバイスで受験したら受かったので入学という……安直ですよね。
まあ、自分でお金を払うわけですから、受験料、会場への交通費、その上入学しないのに入学金なんて払えないというのが本当のところでした。
浪人して国公立を、って言う考えもチラッと頭をよぎったんですけど、そうすると、きっとまたアルバイトで日々が過ぎていくような気がして……合格する保証もないですしねえ」

・なるほど。大学時代はいかがでしたか?
「予定通り(?)アルバイト三昧で。そんな中でも本は読み倒しましたね。もっぱら小説でしたけど。
それに大学はもちろん、アルバイト先でもいろんな人と知り合えて、とても充実していましたよ。
そうそう、夜と昼のアルバイトをいくつも掛け持ちしていたときのことなんですけどね。丸3日ぶっ通しで働いて、テストを受けに学校へ行ったんですよ。少し時間があったので図書館に寄ったんですね。で、ちょっとだけ仮眠をとるつもりが、時間を忘れて閉館までぐっすり……なんてこともありました。おバカですよねえ。
今の学生さんだったら、そんなにアルバイトをするくらいなら自分で起業しちゃえってことになるんでしょうけど、当時の僕にはそこまでの考えはなかったなあ」

・では、いま塾の先生をしていて思うことはなにかありますか?
「そうですねえ、うちの塾に通っている生徒はいい子ばかりですね。
ただ、これは世間一般にも当てはまると思うんですけど、勉強が出来るかどうか ―できるっていうのは、点数がいいかどうかという意味ですけど― そんな視点ばかりで、それがありがたいかどうかという視点がないように感じます。
だからほとんどの子どもたちは勉強をしていられるという環境に感謝していないのではないでしょうか。
『成績が良い』ということはもちろんですが『成績が伸びない』と悩んでいられるのも、実はとてもありがたいことだと、僕は思うんですよ。少なくとも僕は衣食住に対する不安が心のほとんどを占めていた。
だから定期テストの前、子どもたちは『テスト嫌だー』なんて言いながら勉強していますけど、僕から見るとテスト勉強をしていられるなんてうらやましいことだし、勉強が嫌だと言える状況に感謝しなきゃいけないよって思うんですよね。
もし本当に嫌なら、勉強なんてやめちゃえばいいんだし。
……なんて言っちゃいけないのかな?
……まあ、僕はこの業界では変わり者ですから」

・え?変わり者、ですか?
「そうだと思いますよ。
僕自身は塾や予備校に通ったことがないわけですし、猛烈に勉強で成果をあげてきたわけでもないですから。
だけど、こんな変わった経歴を持つ僕だからこそ伝えられることもあると思っています。
NLPを学んでいるのもそれがあるからかな」

・そのNLPっていうのは何ですか?
「えっと、NLPは医療やビジネスやスポーツ、いろんな分野で注目されている実践心理学なんですよ。
そうですね、例えば、テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手やクリントン元大統領のエピソードなんかが有名です。
二人ともNLPのコーチングを受けて、大活躍したことが知られていますよ。アガシ選手は世界ランキング1位に返り咲きましたし、クリントン元大統領は、大統領選挙に圧勝しましたから。
教育の分野でもこれからどんどん取り入れられていくんじゃないでしょうか」

・そのNLPを塾で?
「ええ、子どもたちのために活かしたいと思っています。カウンセリング、コーチング、コミュニケーションなどの知識をフル活用して。
そうすれば学習面はもちろんのこと、ちょっとした悩みや不安などの精神面でもサポートできます。
『自分が本当に望んでいることは何なのか』といったことに気づくこともできますから、学力だけではなく心にも焦点を当てた進路指導もできます。
NLPを活用して指導するメリットは計り知れません」

・では、どんな指導を目指していらっしゃるのですか?
「そうですね。貧しい家庭に育った経験とNLPから得たスキルで、それぞれの子どもが持っているリソース ―資源ですね― これを大切にしながら温かみのある指導をしたいと思っています。
また勉強だけではなく『失敗はない。あるのはフィードバックだ』『人は問題解決に必要な可能性を、すでに持っている』といった考え方も伝えていきたいと思っています。
なんだか抽象的ですよね。でも100人の子どもがいたら100通りの指導法があると思うので、なかなか具体的に言えなくて。わかりづらかったらごめんなさい」

・いえ、ありがとうございました。では最後に一言お願いします。
「そうですね、えっと……みんなそれぞれ、迷ったり悩んだり落ち込んだりすることもあるかもしれません。
でも、『自分で思っているよりも、本当のあなたはもっと素晴らしい人なんだ』っていうことに気づいてもらえたら、そして心の底から実感してもらえたら……そうしたら僕は最高に幸せです。
って最後は勉強のことじゃなくなっちゃいましたね(笑)」

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自己紹介インタビューは以上です。ここまでお読みいただいたことにお礼を申し上げます。ありがとうございます。

ここでお話したエピソードはごくごく一部。本当はもっとヒサンな話がまだまだたくさんあって、それらは私の劣等感のもとになっていました。
そう、私は劣等感のカタマリだったんですね。「自分に自信を持て」なんて文章を読もうものなら逆ギレです。「そんなことわかっとるわい!それができないから自信がないんじゃないか!!」なんて。自分に自信を持てる人=特別な人・恵まれた人、もしくは何か勘違いした人だと思っていたんですね(本当は、そう思い込むことで自信のない自分をかわいがっていたのですが)。

さて、そんな私だったのですが、今はとても楽な気持ちで日々を送っています。自信とはもともと自分の中にあるものなんだということに気が付いたんですね。呼吸をするように、瞬きをするように、自然で力みのないものとして自分の中にあることを見つけたのです(少なくとも今の私にとって、自信とはそのようなものです)。

さて、自信を回復し劣等感を肩から下ろしてみると、とても自由で開放的な気分になります。できたらこの気分をみんなと分かち合いたい!インタビューで ―「本当のあなたはとっても素晴らしい人なんだ」っていうことに気づいてもらえたら、そして心の底から実感してもらえたら……そうしたら僕は最高に幸せです― って言っていたのはこうした気持ちをシェアしたい、というところから出てきた言葉なのです。

そこで巻末に私自身が作成し、毎日自分に問いかけている質問集を掲載することにしました。これは劣等感にさいなまれていたあの頃の自分から抜け出すきっかけになったものですから、その効果は保証します。この質問を毎日繰り返すことによって、薄皮をはぐように、少しずつ肩の力が抜けて、楽に前向きになれることをお約束しますよ。ここで紹介するのは子どもたちにも容易にイメージできるように、感情に焦点を合わせ易いようにリライトしたものですが、それがかえって効果を高める結果となっていて自分でも気に入っています。

本当は、効果的な質問とはどんなものか、どのように応用できるのかなど、もっともっと詳しくお話したいのですが、それはまたの機会に。

では、質問です。

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☆「うれしい」……うれしいことって何?どうして(どんなところが)うれしいの?
☆「ワクワク」……ワクワクすることって何? どうして(どんなところが)ワクワクするの?
☆「すごいな」……自分ってすごい、と思えるのはどこ?どうして(どんなところが)そう思えるの?
☆「ありがとう」……ありがとうって伝えたい人は誰?どうして(どんなところが)ありがたいの?
☆「よかったな」……よかったなって思えることは何?どうして(どんなところが)よかったと思えるの?
☆「楽しいな」……楽しいなって感じることは何?もっと楽しむためにはどうしたらいいかな?
☆「だいすき」……自分は誰のことがだいすき?自分をだいすきだと思ってくれている人は誰?
☆「誰かのために」……今日誰かのために、何かしてあげられることがあるかな?
☆「たいせつ」……大切にしているものは何?どんな気持ちを大切にしたい?今日大切なことは何?
☆「わかった・知った・気がついた」……今日わかった・知った・気がついたことは何?それをこれからどう活かす?
☆「もっと」……今日を、明日をもっと良くするためには何ができるかな?

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